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#75 2009/03/16 01:18

【artworks】小説を読んで

ファイル 75-1.gif

二人の物理的接触がなかったことにカッとなってかいた。前にも同じようなネタ書いてたなあといつも通りの後悔はしている。

以下小説版ネタバレ。

澪の御子主観だからしょうがないんだけども、インフェルもしくはクローシェを支えてくれるのはネネシャもしくはルカで、じゃあそのネネシャもしくはルカ自身を支えるものは誰であり何だったのか? という部分も掘り下げて描いて欲しかったなと思うわけです。

「とっても凄い人がいて、その人がいれば全部大丈夫!」というのは、メタファルス文化の根っこにある「相互互助」の精神とは必ずしも一致しないのでは。真に描くべきは「与えてもらう」ではなく「分かち合うこと」のはず。そしてそれこそが「絆」を実感するものなのではないのかなと。

御子は二代に渡って「焔から澪へ」という形式が強い。澪だけに注目すると、焔が「与える側」に回ってしまう。ならばいったん澪は切り離し、焔にのみぐぐっと迫るエピソードが一つくらいあってもよかったなあ。もしくは澪がどんだけ焔を思ってるエピソードがあるのと同様に、焔主観に移してその上で澪をどれだけ思っているかのエピソードを挟むとかさ。

また「焔を支えるもの」を描く舞台でこそ、クロアは主役をはれるだろうなとも。澪主観だとびっくりするほどクロアの入る隙がねええええ。お姉ちゃんはクロアの話をしているのに、クローシェの頭の中はそのお姉ちゃん一色ってどんだけだ。

ネネシャはほぼ新規キャラ扱いで今後露出する機会も少ないキャラだろうからこそ、この機会にぐっと迫って欲しかった。お歴々の御子一家の出なのだから、彼女の経歴そのほかはメタファルスの政治・文化・宗教観に深く根ざしたもので、それはあの世界観を知ることと同義で、ゲームユーザーとしても有用な情報だったろうし、なかなかもったいない。

ルカ好きでもあり、始めて露出するネネシャというキャラクター像に興味を持っていた自分としては、各々の活躍は嬉しいけれど、キャラクターやエピソードの掘り下げ方は少々残念だったなあという感想です。

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